令和元年度 都倫研総会ならびに第一回研究例会
令和元年度 都倫研総会ならびに第一回研究例会
1.日 時 令和元年6月15日(土)13:30~17:00(13:15受付開始)
2.会 場 首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス
東京都千代田区外神田1-18-13秋葉原ダイビル12階1202室
交通:JR秋葉原駅 電気街口 徒歩1分 ほか
3.内 容 (1) 記念講演 (13:30-14:30)
『都倫研への期待』
(2) 令和元年度総会(14:40-15:10)
(3) 学術講演(15:20-16:50)
『高校新科目「公共」について ―哲学の視点から―』
武蔵野大学 グローバル学部教授
一ノ瀬 正樹 先生
(4) 事務連絡等(16:50-17:00)
4.年会費 2,000円(当日受付)
※当研究会は個人会員制です。ご参加には年会費を納入いただいております。
5.お問い合せ 事務局 菅野 功治(かんの こうじ)
東京都立西高校 tel 03-3333-7771 fax 03-3247-1340
E-mail Kouji_Kanno@education.metro.tokyo.jp
※当研究会は東京都教育委員会が認定した教育研究普及事業認定団体です。
※事前申し込みは不要です。
※お問い合わせは上記事務局までメールでお願いします。
◆記念講演講師プロフィール◆
昭和57年度から都立高校教諭。「倫理」、「現代社会」、「政治・経済」などを担当。平成7年度及び8年度は都倫研及び全国高等学校公民科「倫理」「現代社会」研究会(全倫研)事務局長を経験。平成11年度から東京都教育委員会指導主事等として、三宅出張所、指導部高等学校教育指導課、指導企画課、人事部試験課、学校経営支援センターなどで勤務。指導部長、教育監(東京都教職員研修センター所長兼務)などを経て、平成31年4月から現職。
◆記念講演要旨◆
私は、教員として採用された年から都倫研で勉強させてもらってきた。都倫研では、教科指導や生徒指導はもとより、教員としての在り方など多くのことを学ばせていただいた。学習指導要領改訂期の今、教育課程全体の中での各教科等の位置付けを確認し、各研究団体の求心力を高め、その存在意義を広く主張できる絶好の機会であると考える。都倫研が創設以来果たしてきた役割や実績を踏まえ、更なる発展に向けた議論のための情報提供になれば幸甚である。
◆学術講演講師プロフィール◆
1957年生まれ。茨城県立土浦第一高等学校卒業、東京大学文学部卒業、東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。博 士(文学)。東京大学名誉教授・オックスフォード大学名誉フェロウ・武蔵野大学グローバル学部教授(哲学)。和辻哲郎文化賞、中村元賞などを受賞。おもな著書に、『死の所有』東京大学出版会、2011年、『確率と曖昧性の哲学』岩波書店、2011年、『放射能問題に立ち向かう哲学』筑摩選書、2013年、『英米哲学入門』ちくま新書、2018年など、 論文に"Normativity, probability, and meta-vagueness" (Synthese, 194:10, 3879-3900, 2017)など。
◆学術講演要旨◆
哲学教育についての私の立場を簡単に述べた上で、高校新科目『公共』について、指導要領などの検討委員を務めた経験を踏まえて、哲学の視点から検討を加える。とりわけ、「公共」三部構成の最初である「公共の扉」の部分に焦点を当てて、哲学研究者の視点から、どのような点に注意すべきか、どのような意味で将来の改善可能性を期するべきか、を論じたい。たとえば、領土問題や憲法の扱い、死生の問題の扱い方、人間規定と優生思想の問題、そして、義務論と功利主義の対比の問題、などを取り上げたい。岩波書店『思想』2019年3月号掲載の拙論に基づいて、論を展開する予定である。
研究会の運営には、会員の皆様からの会費納入のご協力が不可欠となっております。総会・例会にご出席の折に承っておりますが、なかなかご出席になれない会員様にお願いするのは心苦しいところがありますが、ご案内送付や紀要の送付をさせていただきたいと思いますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。なお恐縮ですが振込手数料はご負担ください。
みずほ銀行 東青梅支店 (普)1675084
東京都高等学校 倫理 現代社会 研究会