都倫研からのおしらせ

東京都高等学校公民科「倫理」「公共」研究会の情報をお伝えします。

令和元年度 夏季研究協議会(サマースクールin都留)

令和元年度 都倫研「サマースクールin都留」(夏季研究協議会)のご案内

1.日 時  令和元年7月25日(木)13:10~17:40(12:50受付開始)

2.会 場  都留文科大学3号館3203教室並びに1号館1111教室(書道教室)
           山梨県都留市田原3-8-1

          地図はこちら→https://www.tsuru.ac.jp/access.html
          交通: JR中央線特急大月駅(新宿より60分)→富士急行線都留文科大学前駅(22分)下車→徒歩5分

3 内 容
   (1) 13:15~14:30 学術講演(3号館3203教室):

      「グローバルな時代の教育行政」 都留文科大学学長  福田 誠治 先生
   (2) 14:50~16:20 公開授業(1号館1111教室:書道教室):

      「社会科教育学」 都留文科大学教授  西尾 理 先生
   (3) 16:30~17:10 記念講演:

      「私と都倫研」 都留文科大学教授  西尾 理 先生
   (4) 17:20~17:30 事務連絡
  *希望者は、9:10-10:40「公民科教育法」(学生による「倫理」の模擬授業:ソクラテス)も参観可。直接、1号館1111教室(書道教室)にお越し下さい。

4.年会費 2,000円(当日受付)
  *当研究会は個人会員制です。学生の方は無料となります。

5.交通のご案内
 〈往き〉
  新宿10:30発かいじ5号→大月11:28着→11:48発富士急行特急→都留文科大学前12:03着
  新宿11:30発あずさ13号→大月12:28着→11:46発富士急行特急→都留文科大学前13:04着
 〈帰り〉
  都留文科大学前18:06発富士急行特急富士回遊20号→新宿19:27着
  都留文科大学前22:26発富士急行→大月22:55発→高尾23:38発→新宿00:03着

6.お問い合せ   事務局  菅野功治(かんのこうじ)
     東京都立西高校 tel 03-3333-7771 fax 03-3247-1340
            E-mail Kouji_Kanno@education.metro.tokyo.jp
    ※当研究会は東京都教育委員会が認定した教育研究普及事業認定団体です。
    ※事前申し込みは不要です。
    ※お問い合わせは上記事務局までメールでお願いします。
 *研究会の活動については都倫研ホームページ http://www.torinken.org/ をご覧下さい。

 ◆学術講演講師プロフィール◆
1950年生まれ、都留文科大学学長兼副理事長。研究テーマは「人間形成論」、教育哲学/比較文化専攻。ソビエト教育学を一貫して研究。とりわけ、1920年代の新教育の理論をテーマとした。近年は、教育分野における民族問題、とりわけ言語権について研究してきた。2005年以降、フィンランドの教育を集中的に研究している。また、2008年よりデンマークの教育研究に広げている。この4年間は、都留文科大学学長として、日本の大学で初めてとなる学部で国際バカロレア教員基礎資格を取得し、英語で教育する国際教育学科を新設した。著書は、『競争やめたら学力世界一』(朝日新聞出版、2006年)、『格差をなくせば子どもの学力は伸びる』(亜紀書房、2007年)、『競争しても学力行き止まり』(朝日新聞出版、2007年)、『子どもたちに「未来の学力」を』(東海教育研究所、2008年)、『フィンランドは教師の育て方がすごい』(亜紀書房、2009年)、『こうすれば日本も学力世界一』(朝日新聞出版、2011年)、『フィンランドはもう「学力」の先を行っている』(亜紀書房、2012年)、『国際バカロレアとこれからの大学入試改革』(亜紀書房、2015年)、『ネオリベラル期教育の思想と構造』(東信堂、2017年)など。
◆学術講演要旨◆
近代、学校教育は「内政」の重要な柱で、国民そのものを形成しようとした。グローバルに人が動く時代になると、それにふさわしい教育像が形作られる。これを企画することになるのは、国際経済機構であるOECDである。画期点は1995年のWTOであり、義務教育もまたサービスとして商品化されることになった。いかにして、各国の教育行政に入り込み、議会の審議や学会の審査を受けることもなく、行政的・命令的な手法で世界の教育行政が作り変えられていくのか、そのことを問題にしてみる。
◆公開授業及び記念講演講師プロフィール◆
1988年度から都立高校教諭。代々木高校三部制、小平西高校、六郷工科高校デュアルシステム科、小金井工業高校、国分寺高校、国際高校において、現代社会、政治・経済、倫理、世界史、地理等を担当。その間、東京都教育研究員(2000年度)、大学院派遣研修(上越教育大学大学院:2002~2004年度)。2017年度より都留文科大学文学部社会学科教授、2018年度より同、教養学部地域社会学科教授。
◆公開授業及び記念講演学術講演要旨◆
 都倫研には、政治・経済で採用されたにもかかわらず、新採1年目から参加させていただいた。例会だけではなく、分科会があり、そこで教材化の方法、さまざまな文献、知見などを学ばせてもらってきた。公開授業や研究発表、研究部長や事務局長も経験させていただき、気がつけばもう31年の月日がながれていた。今回の公開授業は、社会科教育学という講座である。都倫研で学ばせていただいたことも踏まえて、学生に資するような授業を展開したいと考えている。また講演では、都倫研との関係を中心に、自らがどんな課題を追求してきたか、これから追求していくのかをお話ししたいと思っている。