令和2年度 冬季研究協議会のご案内
1.日 時 令和2年12月26日(土)13:00~16:55(12:45受付開始)
東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル12階1202室
https://www.tmu.ac.jp/university/campus_guide/access.html
交通:JR秋葉原駅 電気街口 徒歩1分 ほか
エレベーターで直接12階までお越しいただき、
案内表示に従っておいで下さい。
3.内 容 13:00~14:20 読書会:
レポーター:東京都立小平南高等学校 指導教諭 岡田 信昭 先生
14:30~15:20 新科目「公共」の「公共の扉」の指導事例の研究会
事例① 「宗教と食文化をめぐって」
東京都立稔ヶ丘高等学校 主任教諭 照井 恒衛 先生
事例② 「青年期の課題」
東京都立杉並高等学校 主任教諭 伊藤 昌彦 先生
15:30~16:45 新学習指導要領についての講演
国立教育政策研究所教育課程研究センター
研究開発部 教育課程調査官 飯塚 秀彦 先生
16:45~16:55 事務連絡・閉会
- 今後の新型コロナウイルスの流行状況等により、中止となる場合がございます。その場合は、下記の本研究会のホームページ等でご連絡する場合があります。
http://torinken.hatenablog.com/
■読書会要旨■(指導教諭 岡田 信昭 先生)
原書全訳は膨大かつ難解なので、分かりやすい抄訳を使います。全訳は時間の都合上使いませんが、関心のある方は、全訳の他に下記の文献を参考にしてください。
・全訳は,牧野訳(未知谷)は注が豊富で一押しですが高価。熊野氏の新訳(ちくま学芸文庫)が好評です。樫山訳(平凡社,河出)は逐語訳で難解。金子訳(岩波)は立派です。
・高知大学紀要 原崎道彦「ヘーゲル『精神現象学』饒舌訳の試み」2~6。ダウンロードできる部分訳です。直訳は不可能と主張する氏の工夫された分かりやすい日本語です。決めていませんが、補足に4(知覚)と6(精神)をdlしてください。
・『ヘーゲル用語辞典』未来社 思想の体系をもとに,大項目を解説した読む事典です。
・ヘーゲル自身の出版広告文から
「『精神現象学』は学への準備を考察する哲学の第一の学となる。さまざまな精神の形態を旅路の宿駅として自らのうちに含み、この旅路を経ることによって、精神は純粋知あるいは絶対となる。考察されるのは、意識、自己意識、観察し行為する理性、人倫的、教養的、道徳的な精神としての精神そのもの、最後に様々な形式における宗教的な精神である。一見,混沌のごとくに現れる精神の諸現象の豊かさが一つの学的な秩序へともたらされ、この秩序によって精神の諸現象がそれらの必然性に従って叙述される。」
■講演講師プロフィール■(飯塚 秀彦 調査官)
平成6年群馬県公立高等学校教員として採用。人事交流による3年間の中学校勤務などを経て、平成31年4月より国立教育政策研究所の高等学校公民科「倫理」及び中学校、高等学校の道徳教育を担当する教育課程調査官。文部科学省教科調査官を併任。
■講演要旨■(飯塚調査官より)
新学習指導要領では、共通必履修科目「公共」を学習をした後に選択履修科目である「倫理」、「政治・経済」の学習を行うことになっています。したがって、「公共」と「倫理」の接続を踏まえた学習指導が強く求めらます。また、このことは、「公共」の学習全体を通して「倫理」に関わる内容を通底させることも求められることになります。一方、学習評価では、新たに三つの観点による学習評価を行い、指導要録に記録することになります。従前より「指導と評価の一体化」の重要性が指摘されていましたが、新学習指導要領ではより一層「指導と評価の一体化」を進める必要があります。学習指導要領の実施を控え、上述の内容についてお話しさせていただきます。
※当研究会は東京都教育委員会が認定した教育研究普及団体です。事前申し込みは不要です。
※当研究会は個人会費制です。年会費未納の方は会費2,000円をご用意下さい(学生無料)。
※当研究会では、学術講演の実施にあたり上廣倫理財団よりの助成を受けております。
※お問い合わせ先:東京都高等学校公民科「倫理」「現代社会」事務局
東京都立西高校 菅野功治(かんのこうじ)TEL 03-3333-7771 fax 03-3247-1340