都倫研では下記のとおり、令和7年度夏季研究協議会を開催いたします。校務ご多用のところとは存じますが、ぜひご出席下さいますようご案内申し上げます。
1.日 時
令和7年8月29日(金)13:30~16:45(13:00受付開始)
2.会 場
東京都立新宿山吹高等学校 3階 大講義室
アクセスマップ | 東京都立新宿山吹高等学校 | 東京都立学校
〒162-8612 東京都新宿区山吹町81番地
電話 03-5261-9771
交通
東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅より徒歩10分
東京メトロ東西線 早稲田駅より徒歩10分、神楽坂駅より徒歩10分
都営バス 新宿西口3番乗り場より白61系統「練馬車庫」行き乗車
「都立新宿山吹高校前」下車すぐ
都営地下鉄大江戸線 牛込柳町駅より徒歩15分
都電荒川線 早稲田電停より徒歩15分
3.内 容
(1)13:30~14:50 「倫理」「公共」のための読書会
テキスト:和辻哲郎『風土 人間学的考察』、岩波文庫 青 144-2、1979年.
『倫理学(四)』、岩波文庫 青 144-12、2007年.
東京都立両国高等学校 坂口 克彦 先生
(2)15:00~16:30 「心理学分野をどう生かすか」授業実践の発表・協議
(都倫研研究部)
※実践を共有してくださる先生は、45部を目安に授業プリント等を是非お持ち寄りください。
(ご発表の有無は当日の状況によりますことをご了承ください。)
(3)16:35~16:45 事務連絡・閉会
4.年会費
1,000円(当日受付、本年度の第1回研究例会にて納入済みの方は不要)
※当研究会は個人会員制です。ご参加には年に一度会費を納入いただいております。
学生、大学院生については、年会費は不要です。
5.お問い合わせ
事務局 伊藤 昌彦
東京都立杉並高等学校 電話 03-3391-6530 FAX 03-3398-3767
E-mail Masahiko_Itou@education.metro.tokyo.jp
※本研究協議会は、東京都教育委員会が認定した研究推進団体の研究普及活動であるため、
都立学校の先生方は「内国出張」でのご参加が可能です。事前申し込みは不要です。
■「倫理」「公共」のための読書会について■
(坂口先生より)テキストは2つ示していますが、主たる分析対象は『風土』の方になります。今回、書誌情報を求めて検索したところ、日本史学の井上光貞が『風土』について以下のように解説しているのを発見しました。「風土とは単なる自然環境ではなくして、人間の精神構造の中に刻みこまれた自己了解の仕方に他ならない。こうした観点から著者はモンスーン・沙漠・牧場という風土の三類型を設定し、日本をはじめ世界各地域の民族・文化・社会の特質を見事に浮彫りにした。今日なお論議をよんでやまぬ比較文化論の一大労作である。」
一方、小生が手にしている岩波書店の『和辻哲郎全集』では哲学の谷川徹三(詩人の谷川俊太郎の父)が以下のような解説を書いています。「和辻さんの才能の質には、これを天才とするよりほかに理解のしようのないものがあった。その最も著しいものは、随所にイデエを見ることのできたその眼である。~〔中略〕~和辻さんのイデエを見る眼も、現象の多様の中に常に根源的なものを捉える眼なのである。その和辻さんの随所にイデエを見る眼を、最も典型的な形で示しているのが『風土』である。」
和辻自身は『風土』の改訂新版発刊に寄せて、『倫理学 下』に『風土』で書き切れなかったことを記したので読んで欲しいと明記しています。従いまして、今回は①『風土』で書かれたこと、②のちに修正されたこと、の2点につきましてレポートさせていただきたいと思います。
検索してみますと、現在は文庫ですらも「在庫なし」と表示されるようです。図書館の方が手にしやすいかもしれません。もし図書館でも入手できない場合を考え、当日に『全集』からの抜粋をご用意します。ですが、可能でしたら、公民科各教科書で、和辻風土論が現在どのように扱われているかだけでも、前もって見ておいていただければ幸いです。
テキスト 和辻哲郎『風土 人間学的考察』、岩波文庫 青 144-2、1979年.
『倫理学(四)』、岩波文庫 青 144-12、2007年.
■研究部発表について■
(都倫研研究部より)心理学分野をどのように生かして授業するか。新学習指導要領「倫理」では、人格・感情・認知・発達についての心理学の考え方を扱うことが明記され、大学入学共通テストでも出題された。一昨年度、都倫研では教科書の心理学分野を比較し、授業の可能性と課題を整理したが、実践の内容は報告できていなかった。今回は、各校で実践している心理学分野の授業について具体的な内容を紹介する。生徒の興味・関心を引き出し、科目「倫理」の魅力をさらに高める心理学の学びとは何か。参加者とも議論しながら、心理学分野の授業をどう工夫するか、実践のアイデアや方法を考えていく。
※研究会の活動については都倫研ホームページ http://www.torinken.org/
ならびに、都倫研ブログ https://torinken.hatenablog.com/ をご覧下さい。