令和5年度 都倫研総会ならびに第一回研究例会のお知らせ
都倫研では下記の通り令和5年度総会並びに第1回研究例会を開催いたします。
ご多用のところとは存じますが、ぜひご出席下さいますようご案内申し上げます。
1.日 時 令和4年6月22日(木)13:45~17:30(13:15受付開始)
2.会 場 東京都立墨田川高等学校 第一校舎 2年E組と一階会議室
※ 会場は、グランドのある広い敷地の方の建物です。校内へは第一校舎と第二校舎の間を通る道に面する正門からお入り下さい。
電話 03-3611-2125
東武スカイツリーライン 東向島駅から徒歩5分 東武曳舟駅から徒歩6分
京成押上線 京成曳舟駅から徒歩8分
都営バス 東向島広小路から徒歩2分 百花園前から徒歩4分
3.内 容
(1) 13:45~14:30 研究授業
(2年E組 「公共」の「公共的な空間における基本的原理」)
東京都立墨田川高等学校 西山 椋子(にしやま りょうこ)先生
(2) 14:40~15:10 研究協議
(3) 15:20~15:50 総会
(4) 16:00~17:20 学術講演
演題「現代宗教とカルト問題」
講師 島薗 進(しまぞの すすむ)先生
(5) 17:25~17:30 事務連絡
4.年会費 1,000円(当日受付)
※当研究会は個人会員制です。ご参加には年に一度会費を納入いただいております。
学生、大学院生については、年会費は不要です。
5.お問い合せ 事務局 伊藤 昌彦
東京都立杉並高等学校 電話 03-3391-6530 FAX 03-3398-3767
※当研究会は東京都教育委員会によって認定された教育研究普及事業認定団体であるため、都立高校の先生方は「内国研修」でのご参加が可能です。
◆公開授業について◆(西山 先生より)
本校では、公共は2年次必履修科目として今年度からのスタートです。公民科新学習指導要領の要となる「公共の扉」から、「公共的な空間における基本的原理」の部分を授業では取り上げます。4月からは、問いの構造化を意識づけ、生徒自身も問いを持てるように指導してきました。また、一人一台端末を活用して授業展開してきました。どの学校でも創意工夫して実践しているであろう「公共の扉」部分について、授業をもとに協議を深め、学ばせていただきたい、と考えています。
◆学術講演講師プロフィール◆(島薗 先生)
1948年東京生まれ。東京大学大学
院人文科学研究科博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、現在はNPO東京自由大学学長、大正大学客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書に「日本人の死生観を読む」「ともに悲嘆を生きる』(ともに朝日新聞出版)、「いのちを“つくって〟もいいですか?』『宗教を物語でほどく』『なぜ「救い」を求めるのか』(ともにNHK出版)、「グリーフケアの時代』(共著、弘文堂)、『ポスト問題の新宗教』(法蔵館)、『神聖天皇のゆくえ』、『新宗教を問う』(ともに筑摩書房)、『教養としての神道』(東洋経済新報社)、『政治と宗教』、『国家神道と日本人』(共著)(岩波新書)など。
◆学術講演要旨◆(島薗 先生より)
2022年7月8日の安倍元首相殺害事件以来、統一教会が大きな問題として関心を集めている。そもそもなぜ、多くの被害者を生むような宗教集団が大きな勢力をもって存続してきたのか。政治家がこうした集団と連携し支え合うような関係がなぜ生じたのか。このような「カルト」問題が生じるのはどうしてか。このように宗教が市民を脅かすようなことは日本に特殊なことなのか。現代社会において宗教はどのような役割を果たしうるのか。以上のような問題について学校でどのように学んでいくことができるのか、ともに考えていきたい。
岩波新書の『政治と宗教—統一教会問題と危機に直面する公共空間』、ちくま新書の『新宗教を問う』をのぞいていただけるとうれしいです。