都倫研からのおしらせ

東京都高等学校公民科「倫理」「公共」研究会の情報をお伝えします。

令和4年度 都倫研総会ならびに第一回研究例会のお知らせ

1.日 時  令和4年6月25日(土)13:30~

2.会 場  東京都立墨田川高等学校 第一校舎 一階会議室

※ 会場は、グランドのある広い敷地の方の建物です。

校内へは第一校舎と第二校舎の間を通る道に面する正門からお入り下さい。

アクセス

東武スカイツリーライン
  東向島駅から徒歩5分
  東武曳舟駅から徒歩6分
京成押上線
  京成曳舟駅から徒歩8分
■都営バス■
  東向島広小路から徒歩2分
  百花園前から徒歩4分

www.sumidagawa-h.metro.tokyo.jp

 

3.内 容 

(1) 13:30~14:20 記念講演 
演題「私の考えてきたこと、実践してきたこと」 
東京都立西高等学校 菅野 功治 先生

(2) 14:30~15:00 令和4年度総会

(3) 15:10~16:40 学術講演 

演題「科学・技術と現代社会」
東京大学名誉教授 村上 陽一郎 先生
 
4.年会費 2,000円(当日受付)
※当研究会は個人会員制です。ご参加には年会費を納入いただいております。
学生、大学院生は年会費は不要です。

5.お問い合せ  事務局  伊藤 昌彦
東京都立杉並高等学校  

電話 03-3391-6530   FAX 03-3398-3767
E-mail Masahiko_Itou@education.metro.tokyo.jp 

※当研究会は東京都教育委員会が認定した教育研究普及事業認定団体ですので、都立高の先生方は「内国研修」でご参加可能です。

 

◆学術講演講師プロフィール◆(村上先生)

1936年東京生まれ、東京大学教養学部、同大学院で科学史・科学哲学を学ぶ。上智大学理工学部東京大学教養学部、同先端科学技術研究センター、国際基督教大学東京理科大学で、教育と研究に従事。ほかに東洋英和女学院大学学長、ウィーン工科大学、北京人民大学などの招聘教授、OECD科学技術政策委員会副議長などを務める。
最近著に『コロナ後の世界を生きる』(編著、岩波新書)、『エリートと教養』(中公新書ラクレ)など多数。
講演テーマに直接関わるものとしては、以下の二つを挙げる。
『文化としての科学/技術』(岩波現代文庫)、『科学の現在を問う』(講談社現代新書)。

 

◆学術講演要旨◆(村上先生より)

日本では「科学技術」という四字熟語で、一括して取り扱われるが、科学は本来自然の中の謎を解きたいという人間の本性に基づく営みで、社会の中で役に立つことを目指す技術とは似て非なるものだった。第二次世界大戦において、科学の成果が軍事的に極めて高い利用価値があることが確認され、20世紀は、科学と技術とが融合する方向に進んだ。その結果、科学研究が、大きな社会的責任を負うという事態が生まれ、科学者も、謎解きの面白さに耽っているだけでは済まなくなったのが、現代社会である。しかし、科学者の社会的責任とは何か、そもそもそれを負うことが実際に可能なのか。問題は深刻かつ広汎である。